広告・会議などで役立つ高性能な業務用モニタ。そんな業務用モニタと一般的な家庭用モニタにはどのような違いがあるかご存知でしょうか?今回はデジタルサイネージ用に使われる業務用モニタの基本的な情報や家庭用モニタとの違い、業務用モニタの活用シーンなどを紹介していきます。

業務用モニタとは?

業務用モニタを一言でいうと、一般的なモニタとは違う環境下でも長時間使用ができるように考えてつくられたモニタの事です。業務用モニタには、さまざまな種類があるので、まずは主に使われている3種類の業務用モニタについて紹介します。

業務用モニタは主に3種類にわけられる

主に業務用モニタに分類されるのは、「デジタルサイネージ用」「会議用」「映像処理用」の3種類です。ここでは、デジタルサイネージ用の業務モニタについてさらに掘り下げて紹介します。

デジタルサイネージ用は駅や街中での広告宣伝用として使用されます。画面の大きさや耐久性が重要です。

会議用は会議室の大きさによっても左右されますが、デジタルサイネージ用よりも多機能な点が特徴的です。具体的にはタッチパネルでの操作やワイヤレスでの使用が可能となります。

映像処理用は、色の再現性や操作のしやすさに特化したものです。より確実な形で画像を表示させることができるので、映像の処理に向いています。

デジタルサイネージ用の業務モニタには、「高解像度」「高画素密度」「色数」「耐久性」に関して優れた性能があります。

デジタルサイネージとしておすすめ

上で紹介した通り、より正確で鮮明な映像を安定して映し出すことから、業務用モニタは、デジタルサイネージとしての広告宣伝効果を高める効果があります。

業務用モニタは、様々な環境下で長時間連続運用するために、部材を含めて設計段階から考慮されてつくられています。外部制御が可能なことにより操作性も高く、色の再現性やモニタのバリエーションの豊富さも申し分ありません。

一般的な液晶テレビでも十分に運用できる場合もありますが、業務用モニタは耐久性にもすぐれています。これらのことからも、より宣伝効果の高いデジタルサイネージ広告を実現するためにも、業務用モニタの導入がおすすめされています。

家庭用モニタと業務用モニタの違い


テレビやパソコンなど、家庭でもモニタを使用することが多いですよね。家庭用モニタと業務用モニタは見た目もとても似ていますが、実は大きな違いがあります。何がそんなに違うのか。その疑問を解決するべく、ニーズ・画質・遠隔操作の有無・コストなどを含めて、この2つの違いについて説明をしていきます。

それぞれのニーズに合わせて作られている


一般的な家庭用モニタと業務用モニタは、ニーズが異なる点が最大の相違点ともいえます。

例えば家庭用モニタは「できるだけ安くて色々なことができるもの」を求めるユーザーが多いです。対して業務用モニタは「画質に特化していて耐久性が優れているもの」に人気が集まります。具体的にそれぞれの条件について紹介します。

まず一般的な家庭用モニタは、ビデオやゲーム機との接続が簡単なこと・接続端子の互換性に優れていること・低価格であること・取扱いが簡単であることが挙げられます。

対して業務用モニタは、高解像度と高画素密度を兼ね揃えていること・色数が豊富なこと・耐久性に優れていることが挙げられます。

以上のことをまとめると、余計な機能がなく高品質で、ビジネスシーンでの使用を想定して作られているのが業務用モニタです。

映像の見やすさ・画質が違う


デジタルサイネージの広告はできるだけ多くの人に正確な情報を伝えるためにつくられます。そこで画質を司る高解像度・高画素密度の機能は、より鮮明な映像を映し出すために非常に重要なポイントです。

また色数が豊富であれば、宣伝対象の正確な色合いを絶妙に表現できます。例えば食べものの宣伝ではより美味しそうな映像を表示させたいですよね。色味の美しさによっても宣伝効果は大きく変わります。

業務用モニタは遠隔操作が可能


多くの業務用モニタには遠隔操作が可能です。離れていても手元のスマホやパソコンから操作ができるのは業務用モニタの最大のメリットでもあります。

そもそもデジタルサイネージはパソコンなどで作った映像コンテンツを、モニタを通して流すことで実現します。つまりそれぞれのモニタにコンテンツを流すための設定が必要です。

このような観点から考えると、遠隔操作が最も活躍してくれる場面は、複数のモニタでデジタルサイネージを行う場合です。例えば駅構内で合計40点の業務用モニタに広告を流すと仮定すると、1つ1つのモニタの場所へ行き、手作業でコンテンツを流すのはかなり時間がかかります。その点、遠隔操作が可能な業務用モニタを取り入れれば、1ヵ所からすべてのモニタへコンテンツを設定可能となります。

各モニタのコスト


ここまでの内容で想像がついている方も多いかもしれませんが、業務用モニタは家庭用よりも性能が良い反面、値段が高額になりがちです。

例えば50インチのモニタで価格相場を比較しますと、家庭用モニタが3万円から15万円程度で購入できるのに対し、業務用モニタは9万円から40万円となります。

わかりやすく50インチに限定して紹介していますが、家庭用モニタで50インチでは大きすぎるかもしれません。一般的なサイズは27インチから43インチの範囲内とされています。さらに4Kが不要であればさらに安く購入できます。

対して業務用モニタは高い画質を必要とするので、基本的に4Kのものを選ぶ必要があります。使用するシーンによっては50インチでは小さすぎる場合も。98インチ(223.3cm×128.8cm)のものであれば、400万円を超える場合もあります。

このようにデジタルサイネージを業務用モニタで行う場合は、家庭用モニタを想定して予算を考えると大幅に上回ってしまう可能性が高くなり、注意が必要です。

業務用モニタの使用シーン


最後に業務用モニタが、実際に使用されているシーンを紹介していきます。業務用モニタはオフィス・店舗、受付・屋外のサイネージなどさまざまな場面で活用されています。具体的に見ていきましょう。

オフィス・店舗内


業務用モニタを使ったデジタルサイネージといわれると、多くの方はオフィス街や駅構内を想像すると思います。これらの業務用モニタは、主に店舗内の販促や、施設内の経路案内などに使われています。大画面で画質の良いモニタを選んだり、複数のモニタを一斉に稼働させることでインパクトを与えるなどの、工夫を凝らした演出がみられます。

受付・ロビー


病院やイベント会場などでも、デジタルサイネージの業務用モニタは使われています。主にイベントスケジュールや施設内マップなどの情報を発信するための用途が多く、さまざまな言語での情報表示も可能となっています。受付の場面では、タッチパネルで番号を取得するものもあり、用途によって便利に使い分けることが可能です。

屋外のサイネージ


業務用のデジタルサイネージ用モニタは、水や砂に強い特性や画質の良さから屋外でも使用されています。特にショッピングモールやテーマパークなどです。巨大広告はインパクトも強く、人が多く行き交う場所への設置も可能なことから、より多くの人の注目を集めることができます。

業務用モニタを上手に活用しよう


家庭用モニタと業務用モニタは見た目が似ていても、性能には大きな違いがあります。業務用モニタの特徴を掴み導入のイメージを持つことで、宣伝効果のアップを狙うことができますよ。