デジタルサイネージは操作や扱いが複雑そうなイメージで、ある程度の専門の知識がないと導入や取り扱いが難しいと思っていませんか?確かに扱いが複雑なサイネージもありますが、中には初心者でも簡単に使えるサイネージもあります。
サイネージ初心者やPCや機械が苦手だと感じている人も、ぜひ目を通してみてくださいね。

デジタルサイネージでできること

静止画・動画での広告

ディスプレイなどの表示機器に広告を表示させて、静止画だけでなく動画での情報を伝えることができます。特に、動画での広告は、動きや音の効果を加えることもできます。ポスターや看板のような文字や写真だけの情報では表現しにくい、商品の質感や雰囲気をリアルに伝えることが可能です。

コスト削減

アナログメディアであるポスターや看板は、印刷や張替えが必要で、更に情報に変更があった場合は差し替えの手間が発生します。その点、デジタルサイネージは、印刷や張替えが不要です。また、情報に変更があった際は、データを更新すれば一括で複数のディスプレイの情報を変更でき、時間とコストを大幅に削減できます。

状況に応じてコンテンツを変えられる

デジタルサイネージは、コンテンツを流したい曜日や時間に合わせて予約をすることができます。曜日・時間・場所によってディスプレイの内容を自動で変更することで、ターゲットとなる人ごとに最適な情報を提供でき、きめ細かい訴求が可能となります。

このように、アナログメディアでは難しい多種多様な対応ができることもデジタルサイネージのメリットのひとつと言えるでしょう。

デジタルサイネージの種類は3種類

スタンドアロン型

スタンドアロン型は、ネットワークに接続しないでコンテンツを再生するタイプです。
USBメモリやSDカードなどの記憶メディアにコンテンツを保存し、ディスプレイに挿しこむだけで使用できます。操作が非常にシンプルで初心者に使いやすくなっており、コンテンツの更新頻度が低い場所に向いています。
記憶メディアとディスプレイがあれば、ネットワーク環境が不要なので導入の難易度が下がります。更に、ディスプレイスタンドを使用すれば設置工事が不要で移動にも便利です。

ネットワーク型

ネットワーク型は、ネットワークに接続してコンテンツを再生するタイプです。
様々なコンテンツのデータをネットワークを経由してデジタルサイネージへ配信します。複数のデジタルサイネージのコンテンツを更新する場合に、1台の管理用のパソコンから一括管理ができ非常に便利です。
ネットワーク接続のため便利さはアップしますが、ネットワーク環境の用意やパソコンの設定・操作もあり、スタンドアロン型に比べると初心者は難しいと感じやすい傾向があります。

インタラクティブ(双方向)型

これまでご紹介した2つの型は一方向のコンテンツ配信でしたが、こちらのインタラクティブ型は、文字通り双方向でユーザーとコミュニケーションを取りながら情報の収集やコンテンツの配信ができるタイプです。
タッチパネル機能やユーザーの動きを検知するモーションセンサーなどを搭載し、ユーザーの動きに応じて画面を切り替え、ユーザー側からもコミュニケーションをとることができます。双方向の配信により、ユーザーへの最適な訴求が可能となる画期的な型ですが、その分操作はより複雑になるので、すでにある程度デジタルサイネージの知識がある人向けと言えるでしょう。
このように型によって出来ることも様々なので、デジタルサイネージを導入する際は目的を考えることが大切です。しかし、初心者なのでなるべく簡単に導入したいなどの場合は、まず、スタンドアロン型を選ぶと良いでしょう。

スタンドアロン型サイネージが簡単に扱える理由

必要なもの

スタンドアロン型サイネージを使用する際に必要なものは以下になります。
・コンテンツのデータを保存するための記憶メディア(USBメモリ、SDカードなど)
・メディアプレーヤー内蔵型のディスプレイ
・必要に応じでディスプレイスタンド
パソコンやネットワーク環境が不要なので、すぐに使い始められます。また、ディスプレイスタンドがあれば、ディスプレイの設置工事なしで、移動もできるので便利です。

平均費用

スタンドアロン型デジタルサイネージ導入にかかる平均費用は、室内用であれば10万円前後ととてもリーズナブルです。そろえる機材も最低限で済み、ネットワークに接続しないため配線工事も不要です。また運用コストも、ネットワーク使用料が発生しないので電気代のみとなり、予算を抑えて導入したい場合にもおすすめできます。

コンテンツ作成は業者に頼むことも可能

ディスプレイに表示させるコンテンツは、パソコンを使用して作成することが可能です。
スタンドアロン型デジタルサイネージで表示させるコンテンツは、記憶メディアに保存した静止画や動画のデータを取り込んで配信されます。
流したい内容によっては作成する難易度が高くなるので、コンテンツを作成する業者に頼む方法もあります。もちろん、費用を抑えて自分でコンテンツを作成することも可能です。その場合は、一般的によく使用されるjpg画像を利用すると簡単にコンテンツを作成することができます。

サイネージ管理スタッフは不要

スタンドアロン型デジタルサイネージの魅力のひとつは、操作が簡単で特別な技術を学ぶ必要がなく、初心者でも管理しやすいところです。
ネットワーク型やインタラクティブ型のサイネージでは、専門的な知識がある専任のサイネージ管理スタッフが必要になる場合もあります。例えば、小規模な店舗や施設では管理スタッフの確保が難しく、サイネージの導入自体が業務の負担になることにもなりかねません。その点、スタンドアロン型サイネージであれば、専任の管理スタッフは不要なので運用する上での負担がありません。

スタンドアロン型サイネージの導入事例

飲食店

イタリアンカフェ「T. CAFE」(福岡 天神)
店頭(屋内)に、43インチ スタンドセットを導入
導入前:
パネルでメニュー紹介をしていました。
導入後:
デジタルサイネージではリアルな質感の食欲をそそるメニューの映像を放映。色彩あふれる映像が店内の植栽の緑や開放的で明るい雰囲気とマッチして、お客様が落ち着いて食事が出来る空間を作っています。

社内エントランス

薩摩酒造株式会社(鹿児島県)
エントランスにモニターを設置
導入前:
社内外への広報活動の強化と情報浸透を図るために、社員とお客様が手軽に最新情報を得られる手段としてのデジタルサイネージに注目しました。
導入後:
簡単な操作で最新の情報を提供できるようになり、商品宣伝に留まらず、焼酎造りのコラムやイベント情報などをタイムリーに配信。お客様からの反応や社員の広報活動への意識の向上など、サイネージ導入の効果を実感しています。

病院

医療法人財団 良心会 青梅成木台病院(東京都)
外来待合に、ディスプレイ50インチを設置
導入前:
お知らせする情報が非常に多い外来では、待合スペースの壁にポスターを貼る方法では、情報がきちんと届いているかの心配がありました。また、患者様や地域の皆様に、病院について認知してもらえるような交流を持つことも課題でした。
導入後:
コンテンツの管理が簡単で、1台のディスプレイで病院のロゴや病院の理念、多くの情報を自然に目にしてもらえるようになりました。また、気軽に見られるコンテンツを含めることで患者様の待ち時間の負担を軽減できていると思います。

簡単に始められるデジタルサイネージはスタンドアロン型


操作が複雑だと思われやすいデジタルサイネージですが、ネットワーク環境が不要で、ディスプレイ・記憶メディア・ディスプレイスタンドだけで始められるサイネージもあります。
初心者や最初は試験的に運用してみたいという人は、まずは簡単に始められるスタンドアロン型サイネージを導入してみませんか?