デジタルサイネージをタッチパネルにすべきかどうか、悩んではいませんか?タッチパネル式のデジタルサイネージは、多くのシーンで活躍され見る人を喜ばせています。今回は、タッチパネル式デジタルサイネージを使うメリットやデメリット、実際の利用例をご紹介。タッチパネルの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

タッチパネルとは

まずは、タッチパネルとは何かについて大まかに説明していきます。スマートフォンなどで親しみを感じている方もいれば、タッチパネルを使ったことがない方もいるはず。現代社会には欠かせないタッチパネルの魅力に迫ります。

タッチパネルの利用率

直接スクリーンに触れることで操作できるタッチパネルは、数年前までは見かけないものでしたが、近年急速に利用率が高まってきています。タッチパネルを使った家電など、タッチパネルの利用が増えており、スマートフォンはもちろんPCのタッチパネル化も進んでいます。
2013年のタッチパネルの出荷台数は世界中でなんと17億台にのぼり、前年と比べると17.5%の伸びを見せています。家電のタッチパネル化により、タブレット型やオールインワン型などのタッチパネル式パソコンの需要も高まっています。

タッチパネル式パソコンの出荷台数は、2013年には2,633万台にものぼり、前年同期比は251.3%と非常に高い伸びを見せています。タッチパネルの利用率は年々高まり、タッチパネルが生活の一部となっていることが分かります。

タッチパネルが利用されているシーン

タッチパネル式のデジタルサイネージが最もイメージしやすい例が、東京スカイツリーに設置されている「東京時空ナビ」でしょう。
スカイツリーの展望台では美しい景色が楽しめますが、「あれは何だろう?」と気になることもあります。気になるけれど、スタッフに聞くほどでもないような。そんなときに活躍するのが最新のタッチパネルを導入した「東京時空ナビ」です。3台の55型タッチモニターで見えているものを検索でき、風景をさらに楽しむことができます。
展望デッキから情報を得た様々なスポットを、次の観光スポットに決めて行ってみるという楽しみ方もできます。操作性も向上しており、画面をタッチすると瞬時に違う画面で情報を得られる楽しさが幅広い年齢層の方に喜ばれています。

誰にでも使えるマルチタッチサイネージとは?

マルチタッチサイネージとは、知りたいものがすでに画面に用意されている最新のサイネージシステム。すでにある情報の中から欲しいものを選んでタッチするだけなので、誰でも簡単に使えることが特徴です。常に動画のように画面が入れ替わるので、お客さんの目を引き付けるのに最適です。
マルチタッチサイネージは、ただタッチして情報を得るだけでなく使っていて楽しい多くの機能が備わっています。

コンテンツの拡大・縮小
静止画・動画の登録
ウェブページの表示
QRコードでのダウンロード

直感的に操作できるマルチタッチサイネージを取り入れることで、従来のシステムではたどり着けなかった情報に容易にたどり着くことができるようになりました。

タッチパネルのデジタルサイネージを使うメリットとデメリット

すぐに知りたい情報にたどり着けるタッチパネルは、何かと慌ただしい現代社会にぴったりの操作方法です。ここでは、タッチパネルのデジタルサイネージを使うとどんなメリットやデメリットがあるのかについて解説します。

メリット:人員削減になる

多くの店舗やサービス施設では、スタッフがお客さんに説明をする必要があります。しかし、説明する人員が足りていないという現状があります。経営者側は、お客さんへの案内のために多くの人員を雇うことになります。

そこで活躍するのがタッチパネル式のデジタルサイネージです。タッチパネルで自分で知りたい情報を検索してもらうことで、案内に必要な人員を削減することができます。タッチパネルでは、様々な情報を得ることができます。例えばショッピング店舗では、以下のようなことが分かります。

何がどこにあるのか
在庫があるのか
セール品は何なのか

必要な情報を全てデジタルサイネージで知ることができるので、案内のスタッフが必要なくなります。単に人員削減になるだけでなく、案内をデジタルサイネージに任せておけるので、スタッフはその他の重要な仕事を重点的に行うことができて作業効率がアップします。
また、店員に話しかけられることを避けたいと感じるお客さんにとっても、タッチパネルのデジタルサイネージは嬉しいサービスとなるでしょう。

メリット:蓄積するデータを使ってマーケティングができる

タッチパネルには、お客さんが何を検索したかというデータが残されます。コンビニでは、お客さんが何を購入したかの履歴をレジに残しておくことで、人気の商品を把握しています。そしてそのデータを販売促進に活かしているということ。それと同様のことがタッチパネル式のデジタルサイネージでできるのです。
タッチパネル式のデジタルサイネージには、検索したものの他に検索したけど購入には至らなかったものの履歴も残すことができます。単に何が売れているのか、何が売れていないのかを知ることができるだけでなく、どうして売れないのかまで知ることができ、蓄積されたデータをマーケティングに生かすことが多いに期待できます。

デメリット:初期費用とランニングコストがかかる

タッチパネル式デジタルサイネージには、初期費用がかかります。ディスプレイは数万~40万円くらいの費用がかかり、その他に月額4,000~1万円程度のコンテンツ制作費がかかります。しかし、導入後は人件費が削減できるので、人件費削減も踏まえて計算しましょう。
初期費用だけでなく、ランニングコストがかかることも頭に入れておかなくてはなりません。ランニングコストとしては以下のような費用がかかります。

コンテンツ更新費
電気代
サーバ使用料

また、機械なので故障するリスクもあり、修理費が別途かかってしまうことも忘れてはいけません。

タッチパネル式デジタルサイネージの利用例

上手に利用すれば大きな利益を得ることができるタッチパネル式デジタルサイネージ。ここからは、タッチパネルを導入したデジタルサイネージを利用して利益を上げている例をご紹介します。

旅館での温泉の混み具合を表示

愛知県の温泉では、温泉の混雑状況をいち早く伝えられるよう活用しています。4つある大浴場とレストランが、今空いているのか混んでいるのかをリアルタイムで表示。パッと見てすぐに混雑状況が分かり、空いている時間を選んで利用することができるようになっています。
特に共同湯などは、空いているときに入った方が広々としていて気持ちが良いもの。どの時間に気持ちよく入れるのかをデジタルサイネージが教えてくれます。タッチパネルで知りたい浴場やレストランなどの情報をお客さん自身ですぐに調べることができるので、効率良くサービスを提供することができます。

不動産屋での物件探し

タッチパネルのデジタルサイネージは、不動産屋でも活用されています。従来は紙で貼るしかなかった情報をデジタル化することで、多くの情報を提供できるようになりました。
お客さん側としてもメリットがあります。お店に入って質問をするとなんとなく勧誘されるような気がして躊躇してしまうところ、お店の入り口で気軽に情報を集められることで、お店に入らずに情報を知ることができます。お客さんが欲しい物件を見つけた時点でお店に入れば良いので、気軽に物件探しができますね。

企業の受付に

受付は企業の第一印象をつくる大切な場所でもあります。ひと昔前までは、受付がおもてなしをするのが主流でしたが、来訪者が自分で情報を得られるデジタルサイネージも新たな選択肢になってきています。
目新しいデジタルサイネージを受付に置くことで、企業の理念やニュースが掲載できるだけでなく受付スタッフの人員を削減することにもなります。特に時代の最先端を駆ける企業なら、先進的なイメージをアピールする絶好の機会となるでしょう。

メリットがたくさんあるタッチパネル式デジタルサイネージ

スタッフに代わって案内してくれることで人員削減ができ、蓄積されたデータにより販売促進ができるタッチパネル式デジタルサイネージ。様々なメリットがありますが、最大のメリットは顧客満足度が上がることでしょう。
お客さんが自分自身で楽しみながら的確な情報をその場で知ることができるので、満足度が上がります。タッチパネルを導入して多くの方に満足してサービスを利用してもらうことは、収益アップへの大きな足掛かりとなるでしょう。