デジタルサイネージをただ紙媒体の広告の代わりとして考えているならもったいないかも。タイムリーな情報によりインパクトを持たせて発信できるデジタルサイネージには様々な活用法があります。具体的な10の施設での事例をご紹介します。
3つの活用法!デジタルサイネージ導入でできること
デジタルサイネージの特徴は静止画だけでなく動画も放映できる点、そしてタイムリーに情報発信が可能であるという点にあります。これらの特徴を活かしてできることは主に3つです。
マーケティング
デジタルサイネージの活用法として最もイメージされるのが販促や広告などマーケティングとして活用する方法です。
例えば店舗前にデジタルサイネージを設置して店舗のイメージに合った動画を流してブランディング効果を狙うこともできますし、販売されている商品のセールスポイントをアピールして入店するか迷っている顧客に対して入店を促すこともできます。
駅やバス停など、多くの人が立ち止まる場所に設置されているディスプレイにいくつかの広告を秒単位で切り替えて放映すれば、今までポスターなど紙に印刷していた分のコストや交換するための人件費を省くことができます。
また、タイムリーに情報更新が可能なので災害時などには安全関連の情報を一斉に表示させることもできます。
情報開示
顧客が必要な情報を的確に提供できるという点もデジタルサイネージの大きな魅力。大型ショッピングモールなどに設置してあるタッチパネルタイプの店舗案内のように、多言語にも対応可能で顧客が必要な情報を自らキャッチできるので無駄がなく、案内対応の人件費を大幅に削減できます。
その他店舗での待ち時間や病院の呼び出しの順番の表示もデジタルサイネージで行うことでストレスを軽減し、ペーパーレスで環境保全やコストカットにもつながります。
空間演出
大型のディスプレイを使用して壁全体、天井全体をデジタルサイネージにして空間演出に活用する例も多数あります。テーマパークだけでなく商業施設やオフィス、街角などでもデジタルサイネージで空間演出をすることで、そこにいる多くの人が同じ感動体験を共有することが可能です。
【施設別】デジタルサイネージ導入事例10
デジタルサイネージの活用法はアイデア次第で無限大。参考になる10の導入事例から自社の導入イメージを作ってみてください。
商業施設
商業施設に一般的に置かれている案内板をデジタルサイネージに切り替えたり、様々な施設が混在している大型商業施設ではデジタルサイネージで各施設の混雑状況を表示するなど、スムーズな入場を促すツールとしても使われています。
また、イベントにもデジタルサイネージを積極活用する例も。子供達の描いた絵を取り込んでディスプレイの中で動き出すようなデジタルサイネージを設置するなど、そこでしか体験できないような特別な演出を行なっている施設もあります。
オフィス
エントランスにデジタルサイネージを設置してブランディングコンテンツを発信したり、壁全体をデジタルサイネージにして来訪者に驚きと感動を与えるWow factorとして活用したり、オフィスでも広く活用されています。
社内向けとして執務場所に複数のデジタルサイネージを設置すれば、社内情報の周知徹底に役立ちます。
自治体
自治体からの情報発信ツールとしてはもちろん、災害発生を想定してマルチ大画面のデジタルサイネージで常にリアルタイムの映像を確認できるようにしているところも。電気の節約が必要になる災害時でも省エネ稼働が可能です。
また、観光ツールとして多言語対応のデジタルサイネージのAIコンシェルジュを導入する傾向も。観光客増加中の日本ではインバウンド対策としてデジタルサイネージが多く取り入れられています。
レジャー・観光施設
レジャー施設ではイベントの一環としてデジタルサイネージを取り入れたものが増えています。例えばタッチパネルのデジタルサイネージを使ってイラストを描くイベント、施設ならではの動画や音声を組み合わせた学習コンテンツなどがその一例。来場者の満足度向上につながるイベントは来場促進に効果的です。
駅・バス停
駅や空港内の複数のデジタルサイネージを一括管理することで、より多くの広告をよりインパクトを持たせて発信することが可能。
駅の柱やバス停には埋め込みタイプ、空港の連絡通路では視認性が高い吊り下げタイプのデジタルサイネージを導入しているところが多いです。広告の掲載期限間際まで広告を販売することが可能なので販売機会も増えて収益の増加が期待できます。
ホテル・旅館
ロビーやエントランスに大画面のデジタルサイネージを設置し、施設の催し物や飲食店のメニューを表示したり、宴席や会議の案内をまとめて表示することで、看板やポスターの乱雑とした印象を軽減してスッキリとまとまった空間を作ることができます。
天気予報や気温などタイムリーな情報発信も可能で、災害発生時の避難誘導にも活躍するデジタルサイネージは、業務の簡素化に大きく貢献します。広い空間に設置することが多いので、大画面であること、自然光に負けない十分な輝度、そして料理を美味しく見せる高画質のディスプレイを準備しましょう。
店舗・ショールーム
デジタルサイネージの視認性の高さとスタイリッシュさは店舗前やショールームのエントランスに最適。例えば、ファッションブランドの店舗前に大型のディスプレイで等身大のモデルを映したり、CDショップ前で新作プロモーション映像を流すことで、迷っている顧客に対して来店を促すことができます。
また、静止画の切り替えや動画によりインパクトの強い広告を顧客に届けることができます。人の流れが多いところでも視認性の高いデジタルサイネージで店舗のイメージに合う広告を流せばブランディング効果も抜群です。
飲食店
賑やかな場所にある飲食店は存在感とメニューの美味しさをアピールすることが重要。食品サンプルと文字だけでは小さく目立たない駅構内でも、デジタルサイネージを設置してお品書きやおすすめメニューを繰り返し表示することで視認性を高めています。
また、高画質のデジタルサイネージにメニューを表示することでより美味しそうに見える効果も期待できます。
病院
医療機関でさまざまな検査の案内や注意の呼びかけをポスターで貼り出しているのを見かけたことがあるでしょう。この案内をデジタルサイネージに替える医療機関が増えてきています。
ポスターの場合は1枚につき1つの案内しかすることができませんが、デジタルサイネージは秒単位でコンテンツの切り替えが可能。ポスター貼り替えの人件費を削減し、ペーパーレスを進めて環境保全に貢献できます。
工場
工場見学にデジタルサイネージを取り入れて、手元の見えにくい部分をわかりやすく伝えたり、タッチパネルで見学者が知りたい情報を自由に得ることができるようにすることで満足度向上に繋げる例も。
また、業務のミスを減らして効率よく稼働するために、視認性の高い高輝度のマルチディスプレイで監視カメラの映像をチェックする工場も増えてきています。従業員への効率の良い情報伝達手段としてもデジタルサイネージは効果的。
工場内に複数設置することで最新情報を手軽に得ることができます。コンテンツに工夫を凝らせば工場内のコミュニケーション活性化にもつながります。
スマート&インパクトのあるデジタルサイネージを活用しよう
広告表示以外にも多くの活用法があるデジタルサイネージ。現在も様々な施設が独自のアイデアを出してデジタルサイネージを活用しています。効率の良い広告宣伝、ブランディング、空間演出などに悩んでいるならデジタルサイネージを取り入れてみてはいかがでしょうか。